うつ病のこと(1) - お薬 -
父が自殺してからどのくらい経ってからかハッキリとは覚えていないけど(恐らく2、3か月後?)メンタルクリニックに行きました。クリニックは埼玉の実家の駅からすぐのところにあって、実家から行くには楽だったけど横浜の自分の家からは2時間もかかるところにありました。
私は元から鬱の気質?のようなものはあったと思っています。落ち込むと何もできなくなったり、それ以外のことが考えられなくなる。過食の傾向も少しありました。
ただ父の自殺後はそんなレベルではなくしんどくて、とりあえず病院へ行こうと、母と決めました。
クリニックの先生も事情が事情なのですぐにお薬を処方してくれました。たしか一番最初のお薬はワイパックスだったと思います。
ここから私の薬地獄が始まりました。。
最初はワイパックスだけだったのですが、そのうち頓服としてレキソタン、睡眠薬としてマイスリー…とどんどん増えていき一番多い時では夜寝る前に6種類位飲んでいたと思います。また薬の副作用のためのお薬。。とどんどん薬依存になっていきました。
医療費もかかりますし、2週間に1回の診察代もバカにならず。会社の福利厚生を通してカウンセリングも受けていました。
それでも父のことを思い出しては耐えられないこともあり頓服を一気に飲んだり、お酒と飲んだり(絶対にマネしないでください)。薬もだんだん効きが悪くなりどんどん強くなっていきました。
今、世間では抗うつ薬、抗不安薬については絶対に止めた方がいいと言われています。私もこれらの薬は体に良いとは思いません。だけど100%否定することも出来ません。これだけの苦しさを抱えた人達が、今のこの世の中で薬なしで癒すこと治療することが出来るのか?このストレスだらけの社会で薬なしで生きていけ、と私には言うことができません。もちろん飲まないに越したことはないですが、飲まないようにすむための社会作りも一緒にしていかないといけないと思っています。周りの理解もその一つです。
ただ飲んでしまったら最後、断薬という厳しい道が待っています。私は今はほぼ断薬に成功していますが、ここまでは長い道のりでした。その辺についてはまた別の機会に。
Natsuki