農と自然療法 ~自死遺族、震災を乗り越えて~

父親の自殺、東日本大震災からの避難、海外就職を経て今は農と自然療法へ

父親のこと(2)

祖母との電話を切った後すぐに大学時代の親友に電話をしました。

そしてある程度の葬式の準備(黒服や靴、カバン)をして実家へ向かいました。その時点で会社は遅刻だってのですが、なんと連絡していいか分からず。とりあえず連絡せず実家に着いてから考えることにしました。

神奈川から埼玉へ向かう電車、途中から下り電車になるので人もまばらになり座っていたらポロポロと自然に涙が出てきました。なぜなのかよく分からなかったけど、それまでの家族のゴタゴタを思い出してか、これからの試練の時を想像してか。。

 

家に着くと父方の祖父母と母が私を待っていました。母は私の顔を見るなり恐怖に怯え始めました。私に怒られると思っていてそうです、こんなことになってしまって、ごめんなさい、と。もちろん私はそんな事、思ってもいなかったです。

父は夜中の間に警察に運ばれ、その後葬儀屋へ引き取られたと伝えられました。

飛び降りでした。自宅マンションの5階のベランダから。

マンションといっても団地に近い形だったので、父が飛び降りた側は人が通る側、駐車場側でした。幸いなのか夜中の2時頃だったためほとんど人には見られなかったそうです。

のちに後追い自殺を考えた時にインターネットで色々調べたのですが飛び降りで確実に死ねるのは12階以上だとか。5階だと死なないこともあるらしいのですが父は即死だったようです。

自殺だったことを祖父母も他の親戚に言いたくないのか、葬儀はいつものお寺ではなく葬儀屋で家族葬することにしました。亡くなった次の日に近所の葬儀屋でひっそりと行われました。

 

葬儀のことはまた後日。

 

Natsuki