農と自然療法 ~自死遺族、震災を乗り越えて~

父親の自殺、東日本大震災からの避難、海外就職を経て今は農と自然療法へ

父親のこと(1)

あれは社会人2年目の4月16日の朝。

目覚ましがなったからか自然に目が覚めたのか覚えてないけれど携帯電話(当時はまだガラケー)を見ると大量の不在着信と留守電が入っていた。全て母親からだった。それをみた瞬間何かが起こったのは分かった。当時2、3週間前から家では大問題が起きており(これについては別記事で書きます、まだ書く勇気がない)父と母が毎晩のように喧嘩していたので。両親は埼玉の家、私は会社の近くの横浜の家で一人暮らし。その頃は頻繁に埼玉の実家に何度も帰り、母親の話を聞いたり母親が暴力を振られた時は一緒に病院に行き医師の診断書を取りに行ったりと。。

当時、私はIT企業に勤めており大規模システム更改を控えており毎日終電まで残業、本社と客先を行き来し仕事後は横浜に帰ったり埼玉に帰ったりとその頃の記憶があまりない。

 

恐る恐る留守電を聞いてみるが、何を言ってるか分からない、母が何かを言っているがはっきり聞き取れない。他の何件かも同じだった。やむなく母親に電話をする。母がでる。しかしこれも何を言ってるのか分からない。すると突然電話が父方の祖母に変わった。そしてこう言った。

 

「お父さん、死んじゃったの」

 

一瞬何を言っているのか分からなかった。父と母に何かあるとは思ったがまさか。。だけどその時点でなんとなく分かったことがある。

 

私「え、、なんで?」

 

私は原因(死因)を聞きたかった。

 

祖母「私だって分からないわよ」

 

祖母はおそらく理由について言っている。

 

でも私には分かってた。

 

自殺したんだって。。

 

Natuski